繊維機械ビジネス一筋20年
商社は〈人〉が勝負

1997年入社
化学・素材設備事業部 担当部長(取材当時)

Tamura Hiromi

田村 博美

世界をまたにかける仕事をしたい

大学の専攻がスペイン語学科だったことから、将来は、スペイン語を活かし、世界をまたにかける仕事に携わりたいと考えていました。真っ先に旅行会社が思い当たりましたが、商社を訪問するうちに、自分も世界を相手に商売したいと強く思うようになり、スペインにも中南米にも輸出実績のある当社に新卒で入社しました。現在は、北中南米と欧州向けに、主にベッドシーツやタオル、スーツ、シャツ地やスポーツウェア等々の幅広い生地を織る機械(織機)の輸出業務に従事しています。

入社5年目、織機本体の営業担当に

商社は自社製品を持たないので、人間力が勝負。商社の仕事は売買の交渉だけでなく、クレームやトラブルはつきもの。海外顧客とメーカーの間に立ち、何に起因するものなのか見極め、あらゆるシナリオを想定しどう展開していくか、どう両者の折り合いをつけるか。両者を満足させる解決策でなくても、妥協案でうまく収められればガッツポーズです。仕事のやりがいと喜びを感じます。 私が入社した当時は、まだまだ男性社会で、織機本体の主担当は男性しかいませんでした。入社してから4年間は部品の輸出業務を任されていましたが、ずっと織機本体の営業に憧れを持っていました。そして5年目、念願の中南米向け織機販売の主担当を命じられた時の喜びは今でも忘れられません。最初は女性の営業に疑心暗鬼だった意見もあったみたいですが、中南米のお客様とのコミュニケーションを得意としている私の姿を見て、徐々に認めてくれるようになりました。
もちろん、仕事をしていて大変なこともたくさんありますが、自分がやりたい仕事をやっているのでまったく苦にはなりません。 頑張れば頑張った分だけ、成果がついてくることを、肌で感じています。

個々人の向き不向きを見極め、適材適所で効率UPを。
歴史ある繊維機械ビジネスを盛り上げる!

長年、男性と同じ環境で営業をしてきました。女性の働き方については、男性はこの仕事、女性はこの仕事と分けるのではなく、個々人の性格や能力、向き・不向きに合わせ、適材適所にて、個々人を活かせるような働き方が出来れば、誰もが成長し、組織力が上がり、会社的にも業績UPに繋がっていくのではと考えます。
自身の仕事については、長年携わってきた思い入れのある繊維機械をこれからもずっと売り続けられるよう頑張っていくつもりです。織物は、人間の生活の基礎となる衣食住の3本柱のうち2本に不可欠であり、また産業資材用途の織物の幅はどんどん広がっています。繊維産業は絶対に無くならない。歴史のあるビジネスですから、業界でも社内でも、我々繊維機械ビジネスが注目されるよう、盛り上げていきたいと考えています。